- Bell Quest 冒険の書

ケルン大聖堂とチョコレート博物館をめぐる旅_2014.01.12

 

ブリュッセルから高速道路で2時間半、ドイツのケルンに行ってきました。

ケルンは、世界遺産にも指定されているケルン大聖堂と毎年11月11日から開催されるカーニバルで有名な街です。

 

140112ケルン大聖堂

 

第二次世界大戦では激しい空爆と終戦間際の市街戦により市街地の80%以上の建築物が破壊された経緯があり、ケルン大聖堂と中央駅を中心とした市街地の街並みは現代的な印象ですが、建築物の高さが従前からの建物の高さと揃えられているため統一感のある街並みが再現されています。

ケルン大聖堂は中央駅にほぼ直結の立地。大聖堂の向かいに、ローマン・ゲルマン博物館、ルートヴィヒ美術館があり、駅前だけでほぼ見所をすべて回れてしまう感じですが、中央駅の南口前の広場にケルン観光のインフォメーションがあり観光案内を受けることもできます。インフォメーションでは、ケルン観光ガイド、マップやお土産の販売、ホテルの手配(3€)も受付けています。市内を一回りするには、機関車の形をしたミニ乗合バスが便利そうです。一周30分(大人3.5€)でケルン市街地の主な観光スポットを通ることができます。

中央駅からライン川沿へ南下する道沿いには、沢山のバブ&レストランがあります。私が訪れたのは冬の日曜日の昼下がりでしたが、多くの人が外の席でビールを楽しんでいました。今回はロングドライブだったためビール(ケルシュが有名!)&ソーセージ(ドイツといえば)は遠くから眺めるだけになってしまいましたが、今度来るときには、是非泊まりか電車で来よう!と思いました。

 

 

 

ケルン大聖堂

 

ケルン大聖堂は、正式名称をザンクト・ペーター・ウント・マリア大聖堂(Dom St. Peter und Maria。聖ペトロとマリア大聖堂)と言い、世界最大のゴシック建築として世界遺産にも指定されています。

現在の建築物が着工から完成までに要した歳月は、実に632年に及びました。着工から完成までに要した歳月は、実に632年に及びました。1248年着工。1560年~資金難を理由に工事が停止しましたが、1842年に工事が再開され、1880年8月14日に南塔に最後の石が設置され完成しました。

建築工事の再開は、1840年に多数のケルン市民がプロセイン王フードリヒ・ヴィルヘルム4世に提出した”ケルン大聖堂中央建築協会設立に関する請願書”に基づき、同年プロセイン王の許可のもと設立された「公益法人ケルン大聖堂中央建築協会」主導で行われました。1865年には建設資金調達のための宝くじも発行するなど、建築資金調達につとめ、1842年から1880年まで協会は約6,5百万ターラーを負担しました(20百万金マルク、今日の価値に直すと11億ユーロ相当)。この負担金額はケルン大聖堂建築に要した費用の約75%であったといわれています。

ケルン大聖堂完成式典は、ドイツ皇帝ヴィルヘルム1世により、1880年10月15日を完成祝典開催日に決定されました。10月15日は皇帝の兄で、ケルン大聖堂中央建築協会の設立を認可したプロイセン王フードリヒ・ヴィルヘルム4世の誕生日でした。

大聖堂の主要寸法

  • 全体の縦幅:144.58 m 、全体の横幅:86.25 m
  • 南塔の高さ:157.31 m 、北塔の高さ:157.38 m
  • 建築面積:7,914 m²

 

 

 

チョコレート博物館

 

中央駅&ケルン大聖堂からライン川沿いを南に15分程あるくと、チョコレート博物館があります。1993年に完成した館内は3階建てで、9つの展示スペースとカフェ、チョコレートShopが設置されています。カフェ、Shopスペースは入場料フリーで利用できます。

チョコレート博物館

 

展示スペース1階ではチョコレートの原材料であるカカオの生産地、カカオ精製技術や伝播の歴史に関する展示、カカオの木の実物を見ることのできる温室等が設置されています。2階では、チョコレート工場見学や20世紀初頭のチョコレート製造機械の展示、トリュフ製造工程の見学のほか、作りたてのミルクチョコレートつけたウエハースの試食をすることができます。3階では、チョコレート発祥の地南アメリカのマヤ・アステカ文明の神々の食卓から、今日にいたるまでのチョコレートの歴史やアメリカ・ヨーロッパ各国のチョコレート及びチョコレート自販機の展示があります。

この博物館はなんといっても子供に大人気。チョコレート工場やトリュフ製造工程の見学スペースでは、小さな子供から小学生ぐらいの男の子のグループ、家族連れの方々が、わぉわぉ言いながらマシンに首ったけになっていました。館内は、体験型ミュージアムとしても工夫されており、展示を眺めるだけでなく、匂いを嗅いだり、タッチパネルで手を動かして学習したりできるようになっていて、全館を通じて親しみやすい雰囲気とチョコレートの甘い香りが充満していました。(子供にわかりやすい展示なのでドイツ語・英語がスラスラ読めなくても説明の概要を把握することができました)

カフェも大繁盛で、大人の手のひらよりも大きい位のサイズ感の美味しそうなケーキがショーケースを色鮮やかに占領しています。お土産ショップも充実していて、色んな種類のチョコレート、チョコレートリキュールやケルンの地ビールを手にとる人々が多数見られました。真剣にチョコを選ぶ人の中には大人の男性も少なくなかったのがちょっと意外。並んでいた品々の中で珍しかったのが、チョコレートパスタ。どんな味なのかは不明ですが、私は生まれて初めてチョコパスタなるものを拝見しました。館内のチョコの香りと試食で頂いたチョコレートのおかげで気持ちもお腹もいっぱいいっぱいになってしまい、様子を見学するだけに留めましたが、普段なかなか見ることが出来ないチョコの姿に大満足の2時間でした。

 

 

 

<Appendix>

■ ケルン カーニバル 2014

「ケルン・カーニバル(Karneval in Köln)は、ドイツ三大カーニバルのひとつ。

カーニバルは、11月11日11時11分に始まります。クリスマスシーズンで一旦休憩が入り、毎年2月の木曜日「女性のカーニバルの日(Weiberfastnacht)」(2014年は2月27日木 曜)に再開され、翌週の灰の水曜日までカーニバルが続きます。カーニバルのクライマックスは、「バラの月曜日」(2014年は3月3日)に行われるドイツ最大のカーニバル・ パレードで、その列の長さは7kmにも及び、パレードを見に国内外から100万人が訪れるようです。パレードは10時30分からスタートして4時間以上続き、最初の一団がゴールしても最後の一団は出発していないという長さだとか!

cf.ケルンカーニバルの日程

もう今年のカーニバルには間に合わないのかな、と思っていましたが、まだ間に合うじゃんね(私、結構祭り好き)

1月に入ると、Sitzung:カーニバルの集会が毎日のように、色々な場所で行われます。みんなでカーニバルの歌を歌って、飲んで食べて、芸人さんが来て、
腹話術やダンスや人形劇、コントなどなどが繰り広げられるとのこと。色々種類があって、仮装集会、女性だけの集会(名前はMädchen Sitzung:乙女の集会、でも出席するのはおばさん、おばあちゃんばっかりだとか)なるほど、私が見かけた変装したおばちゃん集団は、サッカーの観戦じゃなくてSitzungに出席した帰りのおばちゃん達だったのか。

仮装したおばちゃん

仮装集団あらわる

ケルン大聖堂の南側は、ケルンの繁華街。服飾品やファーストフード店が並びます。その中に、なんと仮装用品店が!日曜日ということで店舗はお休みでしたが、ショーウィンドウを見ているだけで楽しい雰囲気が伝わってきました。

 

 

■ ケルンへのアクセス

 

(日本から)

  • 飛行機でケルンに直接入る場合は、ケルン・ボン空港を利用。空港駅からケルン中央駅まではSバーンで所要時間約15分。

 

(欧州主要都市から)

  • フランクフルト中央駅から、約1時間5分(ICE)
  • ベルリンから、約4時間25分
  • アムステルダムから、約2時間40分(ICE)
  • ブリュッセルから、約1時間50分(ICE or タリス)

 

 


大きな地図で見る

 

 

■ More about  Cologne

 

 ケルンの博物館・美術館情報

ケルンの博物館・美術館ランキング (フォートラベル)

地ビール:ケルシュに関するうんちく

 

 

< リストに戻る

Page Top