ライアンエアー、衝撃のLLC。

 

 

LCCという言葉を見聞きするようになって、もう10年くらい経ったか？

今回の旅の裏目的は、噂のLLCライアンエアーに乗ってみること。

 

 

ブリュッセルからヨーロッパ旅行をする時によく使われるLCCが、ライアンエアー。ライアンはアイランドのLCCキャリアで、その正体をググってみると、”数字的には””経営上”優良企業に分類することができそうです。チケットの価格帯も、通常のオペレーションで手配するのの半額以下。時間帯や予約時期によるけれど、例えば、ブリュッセル→ベネチア19€とか・・・バーガーキングのセットメニューが10€弱、バーガーキング2回食べるの我慢したらベネチア行けちゃうって凄い（笑）

航空券の手配は、2か月前くらいから埋まり始める様子。できるだけ早い時期にチケットを確保する心構えが肝心。早期予約のほうが運賃も安いし、フライトの時間帯も早朝や深夜を避けられる。予約する時は、原則変更＆払い戻しはできないと思ったほうがよさそう。当日欠航や2時間以上の遅延で変更や払い戻しに応じてくれるようだけど、その対応をしてくれるコールセンターの通話料が激高だったり、HPからの手続きが煩雑だったりする様子(>_<)

航空券の予約ページでは、これでもかって位にオプションのチョイスのページが続く。座席指定、機内預け手荷物、ベビーカーや自転車等の持ち込み、保険、エアポートバスのチケット、スーツケース。サムソナイトのスーツケースに至っては、完全にライアンとは関係ない単なる広告だし（笑）10ｋｇ以内のキャビネサイズの手荷物1個で身軽に旅行するなら、オプションは全部キャンセルして、予約完了☆

ライアンでは、事前に、Eチケットをプリントアウトして、PCでチェックインを済ませてから空港へ行く必要がある。これを忘れると、即追加料金が発生する。座席指定を希望する場合追加フィーが発 生するが、オンラインチェックイン時に自動で席が決まるので、チェックインが可能な時期になったらすぐにチェックインしておくことをオススメする。同伴者 がいる場合、同時にチェックインすれば、たいてい隣の座席が確保されそう。いくらライアンが云々カンヌンって言っても、彼らだって無駄に意地悪で同 行メンバーに対してランダムな座席を指定する必要はないはず。

空港へ着いたら、ライアンのカウンターでパスポートチェックを受け、Eチケットにスタンプを押してもらう。手荷物預けがある場合は、手荷物カウンターに行く前にスタンプカウンターへ行く必要がある。ライアンのスタンプのカウンターも凄かった。ブリュッセル空港では、多くの航空会社が自社顧客用用のパスポートチェックカウンターを持っているが、ライアンにはそのカウンターの看板がない。数個あるスイス航空のカウンターの最後の半分のスペースに、まるでスイス航空に間借りするみたいな感じで、ひっそりカウンター業務を行っていた。私たちは、ライアンに気が付かず、カウンター前を一往復素通りしてしまった。

スタンプをもらったら、ゲートをくぐって出発エリアへ。ライアンでは、荷物が重量（10ｋｇ）＆サイズオーバーすると超過フィーが発生する。事前にグーグル検索 した時には、手荷物検査が相当厳しいという書き込みが多く見られたが、今回は往復ともに重量・荷物のサイズのチェックは特になかった。想像するに、欧州人 はLCCのシステムに順応してきていて、以前ほどルールをアピールしなくてもオペレーションできるような素地が整ってきているんだろう(・∀・)実際、見 るからに重量オーバーな荷物を無理やり持ち込もうとしている人はいなかったし、皆時間通りにカウンターに縦列していていた。

 

 

いよいよ出発♬

 

座席は奇跡的に狭い。153ｃｍ、足の短い私が狭いと思うくらいだからよっぽど狭い。一人でライアンを使う時、隣の席がどすこい丸やハンバーガー坊やだったら相当苦しいに違いない。足の長いにゃん吉は、無理やり足を組もうとして、足がつる。そして、座席は一切リクライニングしない。垂直に切り立った前の座席の背もたれが目の前に迫る。フライトは2時間、要するにだまって寝てろってことか（笑）

隣の席の女の子（スペイン語のたぶん政治経済のレポートを読んでいた、学生さんかな）は、飛行機が動き始めた瞬間、手で耳を覆って硬直。確かに、操縦は荒い。ガタガタ走って、ふわっと浮く。無事テイクオフできたみたいでよかったね、女の子はしばらく顔面蒼白のまま、レポートを読み続けていた。

機内の飲食はもちろん有料。しかし、美味しいかどうかは別として、高値な料金を押し付ける雰囲気ではない。その分航空運賃が安いんだから文句もない。機内で350ml缶のコーラを買うと1.5€。ブリュッセル空港で水を買ったら3€だった(・∀・)

 

 

到着のセレモニーが凄い件

 

バルセロナ空港に時間通りに到着。乗客皆拍手。そして、競馬の出馬の時によく似たファンファーレが車内に鳴り響く。

ライアンエアーで一番の衝撃的瞬間。

機内放送も、「どうだ、ちゃんど時間通りに着いただろ？へへーん」ってアナウンスしてくる。オンタイムで出発・到着したっていうだけで、飛行機内のクルー＆乗客が、まるで吉 本新喜劇ｷﾀ━(ﾟ∀ﾟ)━!

帰 りのフライトでは、並ぶ人を横目にサンドイッチ食べていた我々。最後尾に近く並んだら、手荷物が機内預かりになってしまった・・・ショック（ﾟдﾟlll）　帰りは、ブリュッセル空港に泊めてきた車に乗ってウチに帰るだ けだったので何の問題も無かったけど、往路でライアンを使うなら、ちょっと馬鹿らしいけど出発の30分前にはゲートに並ぶべき！荷物ピックアップのロ スタイムがもったいないし、空港から都市部までのリムジンバスや電車に乗り遅れる危険も大アリ。そもそもライアンエアーは、節約のため、空港ターミナルの 一番端っこのカウンターを使っているので空港出入り口からと～～～っても遠い。

ちなみに、バルセロナ空港から市内までは、タクシー33€（荷物＆空港送迎フィー込）金曜日の14時過ぎ、空港から市内への高速道路は大渋滞。リムジンバス、電車でのアクセスもあり、時間が十分にあればタクシーを使う必要性はあまりない。タクシーの運転だと渋滞でもそこそこ早く市内に入ることができる。というか、タクシーの車線変更が半端ない。制限速度20ｋｍoverペースでガンガンぶっとばしてくれた。（精算した後、タクシードライバーのお姉さんは、実はトイレに行きたかっただけという事実が判明（笑））

 

いろいろ言う人もいるけど、LCC、便利だね～

日本国内ももっとLCC飛べばいいのに！